この記事でわかること
- 東京/大阪から利尻島への飛行機での行き方と
- 東京/大阪から利尻島へのフェリーでの行き方
- フェリーチケットの料金・購入方法と注意点
- 飛行機とフェリーどちらがおすすめか

北海道の北端に位置する利尻島。
最北の百名山利尻富士は島のシンボルでもあり、白い恋人のパッケージにも描かれている。
名高い利尻昆布は実は辺りの海にたくさん生えており、海からはいい香りが。
あまり知られていないが真夏は海に入ることも可能で、昆布の森を泳ぐ不思議な体験ができる。
今回はそんな利尻島へのアクセスを解説する。
利尻島へのアクセス概要
利尻島へのアクセスは大きく分けて二通り存在する。利尻空港への飛行機でのアクセスと、稚内港からのフェリーでのアクセスだ。
利尻空港へは札幌丘珠空港と新千歳空港からの便があり、どちらも所用時間は50分ほど。季節にもよるが一日一往復が基本だ。(利尻富士町HP)
フェリーは稚内港から鴛泊(おしどまり)港へ出ており所要時間は1時間40分ほど。こちらは冬季を除き一日三往復出ている。(ハートランドフェリー時刻表)
東京/大阪から利尻島へ飛行機で行く方法(2025年夏版)
飛行機でのアクセスは札幌丘珠空港と新千歳空港からの二通りある。
ここでは東京、大阪からの利用者が多いであろう新千歳空港を経由するルートを見ていく。
結論
まず最初に結論から見ていこう。
飛行機の場合、朝に出発すればその日の昼過ぎには利尻島へたどり着くことが可能だ。
- 東京から
東京(羽田)10:00→新千歳空港11:30(飛行機)
‐(乗り継ぎ)‐
新千歳空港12:30→利尻空港13:25(飛行機)
- 大阪から
大阪(伊丹/関空)9:30→新千歳空港11:30
‐(乗り継ぎ)‐
新千歳空港12:30→利尻空港13:25
東京(羽田)ー新千歳空港 (飛行機)
ここからはそれぞれの航空便について解説する。
羽田空港からの場合は10:00までに出発する便に乗ろう。
新千歳空港までの所要時間は約1時間30分。
11:30には新千歳空港に到着できる。
大阪(伊丹/関空)ー新千歳空港 (飛行機)
大阪を9:30までに出発する便に乗ろう。
新千歳空港までの所要時間は約2時間。
こちらも11:30までに新千歳空港に到着できる。
新千歳空港ー利尻空港 (飛行機)
新千歳空港ー利尻空港(ANA)は例年7月-9月の夏季しか運行されないので注意が必要だ。
2025年7月‐9月の時刻表
11:30に新千歳空港についておけば乗り継ぎに1時間かけることができて安心だ。
東京/大阪から利尻島へフェリーで行く方法と料金(2025年版)
利尻島の港である鴛泊港には稚内港(もしくは礼文島)からフェリーで向かう。
稚内港には稚内空港から連絡バスでたどり着ける。
東京/大阪それぞれからのアクセスを解説する。
結論
まず最初に結論から見ていこう。
フェリーの場合は当日の18:20に利尻島へ到着できる(7月ー9月)。
朝早く出ても遅いフェリーにしか乗れないので注意だ。
- 東京から
東京(羽田)13:15→稚内空港15:05(飛行機)
連絡バスへ乗り換え
稚内空港15:15→稚内港15:50(連絡バス)
フェリーへ乗り換え
稚内港16:40→鴛泊港18:20(フェリー)
- 大阪から
大阪(伊丹/関空)11:00→東京(羽田)12:15(飛行機)
‐(乗り継ぎ)‐
東京(羽田)13:15→稚内空港15:05(飛行機)
連絡バスへ乗り換え
稚内空港15:15→稚内港15:50(連絡バス)
フェリーへ乗り換え
16:40稚内港→18:20鴛泊港(フェリー)
東京‐稚内空港 (飛行機)
東京(羽田)から稚内空港へは1日2本の便がある(7月ー9月)。
どちらで行っても乗れるフェリーの時間は同じのため、急ぐ必要はない。
東京(羽田)ー稚内空港 2025年7月‐9月の時刻表

フェリーの時刻を考えると2便目の「東京(羽田)13:15→稚内空港15:05」がいいだろう。
大阪‐稚内空港 (飛行機)
大阪(伊丹/関空)から稚内空港への直行便は残念ながらない。
上記の東京(羽田)の2便目に乗れるように大阪から出発しよう。
大阪(伊丹/関空)から東京(羽田)までは1時間10分~1時間15分。
11:00までに大阪を出発すればいい。
稚内空港‐稚内港 (連絡バス)
稚内空港から稚内港へは接続バスが出ている。
オレンジ塗りが夏季限定便だ。

連絡バスは乗車時間が約35分。稚内空港に着いてから1時間以内には稚内港に到着する。
飛行機の荷物を全員が取り終えてから少ししたら出発するので、到着が遅れても安心だ。連絡バスの運転手さんが「フェリーには問題なく間に合います」とアナウンスしてくれていて、大いに安心したのを覚えている。
事前の予約は不要。
料金(800円)は現金かPayPayで後払いだ。
特に準備はいらないので案内に従って乗り込むだけでいい。
稚内港‐鴛泊港 (フェリー)
稚内港ー鴛泊港のフェリー時刻表
6月ー9月は3便が出ている。
しかし、稚内空港にどの便で着いても、16:40発の最終便にしか間に合わない。
したがってフェリーを利用する場合、当日の18:20の到着になる。
実際私も過去に訪れた際にはこの便で利尻島へ到着した。
フェリーチケット購入方法と料金&購入時の注意点
ここからはフェリーについて解説する。
稚内港からハートランドフェリーが出ており、行き先は鴛泊港(利尻島)と香深港(礼文島)の2つ。
鴛泊港へのフェリーに乗り込もう。
購入方法
購入方法は予約と当日購入だ。それぞれ複数方法がある。
【予約の場合】
・Web上でのオンライン予約(クレジット決済)
・電話予約
【当日購入】
・窓口(現金orクレジット)
・券売機(現金orクレジット)
満席でなければ予約なしでも当日購入が可能だ。
特に帰りの便は後述する割引キャンペーンも踏まえ、予約するかを考えよう。
料金
稚内港‐鴛泊港の運賃は次の通りだ。
客室
私が利用した2等は柔らかい床の上に雑魚寝するような形だった。
特に場所の指定は無いので好きな場所で横になれる。
あくまで私が乗船したタイミングの話だが、隣の人と足がぶつかるようなこともなくよく眠れた。
なお、等級が高いほど船の上の方の客室になるため揺れは激しい。
船酔いが不安な人は安い等級の方がいいかもしれない。
礼文島2025ウェルカム&バックキャンペーン
利尻島と同時に礼文島への旅行も検討されている方にお得なキャンペーンが展開されている。
礼文島では「2025ウェルカム&バックキャンペーン」が開催されており、2025/8/1-2025/9/30までに特定の条件を満たすと礼文島→稚内港or礼文島→利尻島の2等の料金が無料になる。
ただしこのキャンペーンを利用するには窓口で乗船券を購入する必要がある。
つまり、事前に帰りの乗船券を購入してしまうとこのキャンペーンを活用できない。
この点に注意が必要だ。
飛行機VSフェリー 利尻島へアクセスするならどちらがお勧め?
飛行機のメリット:短時間、乗り換えが少ない
フェリーのメリット:島旅の雰囲気がある、安い、港(=島の中心)に到着する
飛行機とフェリー双方にメリットがある。時間や金額の制約がある場合はおのずとどちらにするか決まるだろう。
もし迷っているなら私はフェリーをおすすめしたい。
離島の中心地は空港ではなく港である。
利尻空港前よりも鴛泊港付近のほうが宿泊施設も飲食店も多い。セイコーマートも港近くにはあるが、空港前にはない。
フェリーで港に到着して港付近の宿に泊まれば飲食品の調達も容易だ。
あなたの旅程に合うアクセス方法を選んでぜひ利尻島の旅を楽しんでほしい。
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